オーストラリアで生きていくために知っておくオージーの思考【企業文化を感じろ】

オーストラリアの社会で上手に生きたければオージーの思考を知っておく必要があります。

オージーの思考はシンプル。目的に一番早い(楽な)方法を好むこと。

日本で働いているみたいに真面目にキッチリ働くのは非効率だとみなされます。

そうなると、クビ・・になるのでこれからオーストラリアで移住やその先の永住を考えておくならオージーの思考を知っておくと何かと便利です。

今回はオーストラリアでストレスなく暮らしていけるようにオージーの思考(行動基準)について考えていきます。

KISSのルールに従順

オーストラリア人は誰とでもKissをするオープンな思考を持っています!というわけではありません。

KISSとはKeep it Simple, Stupitという言葉の頭文字を取ったもの。いわゆるKISS Principle(キスの原則)と呼ばれていて、とにかくなんでもシンプルに物事を考えていきます。

目的にストレートだとも言えますね。物事を複雑に解決しようとするとかえってその複雑性が問題解決の邪魔になると考えているようです。

ただ、ボクに言わせてみれば、KISSの原理を使った行動というのはLazyを正当化する手段だと思います。

面倒な事をしたくない、考えたくないから最速最短の簡単な方法を選んでいるということです。

これは仕事の進め方を見ていくとよくわかりますが、もう少し先のことまで考えて対応すれば後が楽なのに、いま楽な方法を取るんですね。アリとキリギリスのような話です。

KISSの最後の単語はStupit(バカな)という意味ですが、これは物事をシンプルに捉えすぎると複雑なことには対応できないデメリットもあるということですね。

オーストラリア人と共同作業をするときにはKISSの原則を常に頭において自分も行動しておくと流れが作れます

今が良ければそれでいい思考

オージーは目先のことしか考えません。未来の事は分からないというような考えを持っているのか、長期的な視点よりも短期的な視点しかありません。

この先、数日または長くても数週間先くらいまでのことしか考えていないような感じです。

オーストラリアでは給料が週払いになるようですが、お金の管理が上手にできないので月払いにするとオーストラリア人は財布が空になって生活できないからとも言われています。

良い面あって、見方を変えていくと、短期的な視点で「今が良い」を連続して続けていくことで「常に良い」状態をキープできるわけでもあります。

言語が思考に影響してる?

オーストラリア人に限らず、先のことについて考えられないのは人種の問題ではなく言語の問題という意見もあります。

Could your language affect your ability to save money?(TED)のスピーカー、Chen氏によると英語には未来を語るときに未来系の文法を使う。それが未来を現実とは違う別次元の世界だと潜在的に捉えてしまい貯金できない(先のことが考えられない)と言っています。

また、Chen氏は世界中どの国であれ、未来形がない文法を持つ国の国民はとっても貯金が上手とも統計的に結論を出していました。

短絡的な思考はオーストラリア人だからではなく未来系の文法がある英語が影響しているからかも知れませんね。

仕事での思考

社長はリーダーシップ力を発揮して従業員を引っ張っていきますが、部下の意見にあまり耳をかさない感じですね。

話し合いで解決というか、従えなければ辞めていいというスタイルです。

オージーの上司たちは多かれ少なかれそういう所があるので、良い面では意思決定のスピードが早く、一度物事が決まればどんどん話が先に進みます

悪い面では勝手な思い込みで行動するところとかもある。例えば解雇も本人の言い分を聞かずに周りの同僚からの話を鵜呑みにしてクビなんてことも。

実際そういう経験もしました。

意思決定が早いぶん、社長から「こいつは使えない」と思われるとクビが飛ぶように切られます。

また、人を育てるという長期的な視点がないところもありますね。KISSの原則とかぶりますが、使えなければ交換したほうが早いという考えがあります。

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自分のペースに持っていく思考

あの手、この手を使って自分の考えや、持っていきたい方向に話の流れを作っていきます。

そのためには以前に同意が出来ていたこともひっくり返る始末。

言葉に責任がないとも言えるし、臨機応変というえばそうかも知れません。

オーストラリアの世界で上手に生きていくためにはそういった部分に自分が慣れる、もしくは自分のペースに物事を持っていくようにすれば良いと思います。

次のページ > オーストラリア人の働き方は「自分のために働く」こと。【サボることは良い】

相手の気持ちに立って考えられる人

自己主張が強いと言われているオーストラリア人ですが、そんな彼らも相手の立場や気持ちになって話せる人が多いと思います。

同じ人間なので自分たちが言われて嫌なことはどの国の人に言われても嫌だと感じるもの。

移民の国であるからこそ、相手の文化や価値観を尊重して話せる人が多いように感じました

社会で成功する秘訣はEQ(心の知能指数)が高い人が多いと言われるように相手の気持ちに立って行動したり発言したりできる能力はオーストラリアに限らずどの国でも重要なのだと思います。

最後に、オージーの思考より大事なもの

オーストラリアで上手に暮らしていくためには、シンプルに考え、自分がリードして相手を引っ張る力、そして引っ張られる立場の人たちの気持ちを考えられる人間力が必要だと思います。

「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが、だからといってオージーの思考を完全コピーするのはどうかと思います。

ボクたち日本人は協調性、協力、道徳、そして忠義など世界に誇れる民族でもあります。

オージーの思考を知り、良いところは吸収しながらも日本人としてのアイデンティティをどのように残していけるのかがオーストラリアで生きていく上で忘れてはならない大事なものではないでしょうか。

この記事が、これからオーストラリアに住む人に参考になれば幸いです。

オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。

ありがとうございました。

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