【オーストラリア】ビザ申請のノミネーションとは?移住に必要?

こんにちは、うめ太郎(@o_sutoraria)です!

オーストラリアへの移住についてネットで調べていくと時々目にするノミネーション。ノミネーションって何ですか?

ってなりますよね。ノミネーションとはざっくり説明するとビザを申請するときにサポートしてくれる会社や組織があなたを指名すること!

オーストラリアで滞在するために必ず必要となるビザの中には、ノミネーションが必要なビザとそうでないものに分かれます。

特にこれから移住や永住を目指す人にとってはノミネーションはとっても大事な情報なので、今回シェアしていきます。

ノミネーションとオーストラリア移住の関係

オーストラリアに長く住みたいですよね?もしくは永遠に住みたくありませんか?

そんな人たちがこのブログに行きつくわけですが、ノミネーションとオーストラリア移住がどう関係するのか説明します。

オーストラリアに長く住むには

  • 働けるビザ

が必要です。一部の「起業や何億ものお金を投資」して手に入れられるビザを申請できる人は別ですが・・・

ほとんどの人は、何らかの形で働かなければ生活できないわけですが、この「働ける」権利を得るにはオーストラリアで十分な労働技能を提供できる人か?どうかが重要なんですね。

言い換えてみれば、

ノミネーションは外国人労働者をヘッドハントするための指名(Nominate)

というわけです!

オーストラリアで長く住むためには必要というわけですね。就職を基本とした永住権やビジネスビザの申請には必ず必要だと覚えましょう。

ノミネーション費用は誰が払う?

ノミネーションはビザ申請者(あなた)と関係していますが、あなたが申請するものではありません。雇用主が申請資料の作成から手続きまですべてをします

当然ですよね。あなたはノミネーションを受けるほうなんですから。

ただ、申請費用もノミネートする方が支払うのかというとそうではありません。申請者に請求できるとしています。

指名される方の負担になるんですね・・。「People are our business」と声高らかに宣言している移民局ですからある程度、お金を取りやすいところから取っているのかもしれません。

いずれにせよ、ノミネーションをパスしなければビザは手に入れられないので、みなさん喜んで支払います。ボクも永住権のために支払いました。

ビザの申請者が支払わない費用

申請するビザによっては、ノミネーション申請にLevy(徴収)と呼ばれる基金への寄付が求められるものがあります。

  • 最長で4年働ける、就労ビザ
  • 就職系の永住権

にはSkilling Australians Fund levyと呼ばれるオーストラリア国民や永住者の職業訓練に充てられる基金に寄付が必要です。

会社の規模にもよりますが、$1,200から$5,000ドルの寄付が必要です。

ビザの取得を難しくする新スポンサー負担。知って対策する!
ビザのスポンサーに新しく負担が増えました。いわゆるSAFlevyと言うやつです。この新しい課税は数千ドルのコストになるため、それを嫌がるスポンサーが増えることになりそうです。このSAFの正式名称はSkillingAustraliansFund(SAF)levyになります。技術者支援養成基金と呼ばれています。この基金はオーストラリア人に技術を養成する目的のために2018年8月から新設されました

ノミネーションで覚えておきたい事

ノミネーション申請のことをノミネーション・プロセスと呼びます。その目的はオーストラリア国民や永住者の職探しを守ることだとボクは理解しています。

外国人労働者を安易に国内で働ける環境を作ってしまうと、そこに住む国民・永住者が仕事を見つけられなくなります。

移民というのは慈善事業ではなく、オーストラリアの国益にかなった政策だととらえておくべきです。

移民法は、国の経済や繁栄を国民・永住者に不利を被らない形で施策・施行されているのでパスするには最低限の条件はあります。

したがって、ノミネーション審査で特に注意しておきたい事は

  • 仕事の役職が能力や経験に相応しいか?
  • 業務遂行に十分な技能や能力を持っているか?
  • オーストラリア人・永住者が見つからないか?

などをチェックされます。

最後の項目、オーストラリア人・永住者が見つからなかった事については、Labour Market Testingと呼ばれる一定期間の求人広告をベースにした判断がされますが、日本人は免除されています。

日本人は免除!ノミネーションに必要なLabour Market Testing
LabourMarketTestingとはビジネスビザを申請する時に、雇用主がオーストラリア国内で労働者が見つからなかったことを証明する作業です。この作業は海外から安い労働者を雇いにくくするために設けられています。したがって、ビジネスビザだけではなくノミネーションが必要な全てのビザが対象です。嬉しいことに、日本人にはこのテスト、必要がありません

それ以外にも給料面のルールで業界平均の給料を最低限オファーすることも必要。業種ごとに年収の幅は変わってきますが明らかに安い金額では雇えないということです。

また、どの職種でもマーケット・サラリー・レートと呼ばれるビザ申請に必要な最低年収が決められており、2020年現在は$53,900です。この金額は毎年少しづつ上がっていきます。

ノミネートする側の心理として「手間とコストを掛けてでも外国人労働者を雇いたい」 と思わせる力があなたにあるかどうかのチェックでもある。

ノミネーションが絡むビザの申請流れ

ノミネーションが必要なビザの申請では一般的に3つの流れになります。

  • スポンサーシップの審査
  • ノミネーションの審査
  • ビザが本申請

ビザのスポンサーとなる会社側や組織はスポンサーシップとノミネーション申請が必要です。スポンサーシップについては「ビザのサポートに必要なスポンサーは3つある」で詳しく説明していますが、ノミネーションをする資格があるかどうかのチェックです。違法な会社経営をしたことがないかの審査ですね。

ビザ本申請の前、2つの待ち時間はおおよそ2カ月~3カ月掛かかるので早めの準備を心がけましょう。

関連記事:なるべく早くビザが発給してほしい!審査が遅れる6つの理由

ノミネーションが必要なビザ

の申請をする場合にノミネーション申請が必要になります。ただ、ポイント制のビザは州政府からのノミネートになるため申請はビザを申請する人がしなければなりません。

ポイント制のビザを目指すならスキルセレクトとEOIから知ろう
オーストラリアに移住したい人が永住権(ビザ)について調べていくと必ず出てくるポイント制の永住権。このビザを申請するにはスキルセレクト(SkillSelect)と呼ぶシステムを使って永住希望者にビザを招待しています。その為に必要なのがEOI(ExpressionofInterest)をスキルセレクトに提出すること。いったいこのスキルセレクトとEOIとはなんぞいや

ノミネーション申請を会社任せにしない

ボクの経験を少しお話しすると、ノミネーション申請は会社の申請だからといって会社任せにしてはいけません。それもビザ申請のひとつだと思いましょう。うっかり気を抜いてしまうとビザの発行が見送られる場合があるので申請の全工程を自分でもはっきり把握しておく事が大切です。

実際にあった話ですが、ノミネーションの申請をした後、移民局から資料提出の催促が来ていたにも関わらず、当時の社長は忘れて3週間以上スルーしていました。しかも移民局からの催促メールもスルーされた結果ノミネーション申請が落ちかけていたんです。

結果的にビザは発行されましたが通常より数カ月も遅れることに

ビザ申請は自分の人生設計の一部です。会社側の申請だからといって相手まかせにせずに毎日のように進捗を確認する方が賢明だと思います。

ビザは自分で推し進める力が必要ですね。

ビザの発行を最速最短でするコツ

スポンサーシップ、ノミネーション、ビザの申請を移民局に同時に提出できます。これによって順番に申請するよりも圧倒的に発行までの時間が短縮できる。ボクの場合を例にすると5カ月掛かる就労ビザ(当時はS457)の申請が、ノミネーション審査を通過してから数日でビザが発行されました。
それだけノミネーション申請で止まっていたわけですが、順番に申請するとさらに5カ月待たされていたことを考えると早い。

ただしデメリットも

3つの申請を同時にした場合、ひとつでも審査に失敗すれば申請費用全部戻ってきません

ある意味、一か八かの賭けになるわけですが、過去にスポンサーシップとノミネーション申請をパスしたことがある会社であれば高い可能性で同時申請が成功するでしょう。

この辺り、よく見極めて判断する必要があります。

同時進行=時間とお金の節約

ビザの発行を少しでも早めたい場合はスポンサーシップとノミネーション、ビザの申請を同時に提出することで発行までの待ち時間を短縮できることを説明しました。
実は、時間の節約だけではなく、お金の節約にも繋がります。

例えば、就労ビザから永住権を申請する場合。永住権が発行されるまで、プライベート保険に入らなければなりませんよね。ビザの発行が短縮=プライベート保険を早く解約できるので、数百ドルから場合によっては千ドル以上節約できることもある。

また、学生ビザや卒業ビザから就労ビザの場合でも同じことが言えますね。

リスクとメリットを天秤にかけながら判断することが良いでしょう!

いかがでしたでしょうか。今回はオーストラリア移住とは切っても切り離せないノミネーション申請についての情報をシェアしました。

この記事がこれから移住を目指す人に参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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