オーストラリアで働いたからこそ分かる日本人の働き方がすごい件!

日本で9年働き、オーストラリアで5年働いた後に見える日本の働き方は目を見張ることばかり。

日本って労働環境が悪いと言われていますが実は、めちゃくちゃ素晴らしいスタイルなわけです。

オーストラリアの働き方が瞬間個人プレーだとすると、日本の働き方は未来志向チームプレーといえます。

様々な文化的バックグラウンドを持つ人と仕事をすることが多い国だからこそ、そこで長く働けば単一民族である日本の働き方がいかに素晴らしいのかがわかります。

前置きが長くなりましたが、今回はオーストラリアで働いたからこそ見えた日本の働き方のメリットについて考えていきます。

日本の働き方は素晴らしい

いきなり質問ですが、あなたは自分さえ良ければ周りはどうでもいいと思いますか?

極端ですが、オーストラリアの働き方というのはまさにこういうタイプです。今さえ良ければいいという考えと、自分さえ良ければいいという考え。

超短期的な視点で仕事をするのがオーストラリアの仕事スタイルですね。

対して、日本人の働き方は、今日よりも明日を取るタイプ。中・長期的な視点で物事を考え今が多少大変でもこれから長い先の事を考えて仕事をします。

どちらの考えが良いのかどうかは、見る視点によって変わると思いますが、社会全体として見たときに日本の仕事スタイルは素晴らしいと思いますね。

I am lazy person

オーストラリアで生活すると耳にタコができるくらい聞くフレーズがこれ。

私は怠け者

まさに、正直な彼らはそのとおりで、怠け者です。楽な方に物事を進めようとするところがある。

言ってしまえは、「今さえ良ければいい」という考えですね。もっと現実的に置き換えると、残業をしたくないから、できるだけ早く帰るための仕事を好むということです。

それが、将来的に明らかに「いや、これオカシクなるから」と思うようなことでも、それはその時にまた考える的な思考。

仕事は早くて形にはなっているけれども、ただそれだけ。クオリティなんてどうでも良いわけです。

All for one, one for All

日本で仕事をするとき、何か協調する作業をする際によく聞くフレーズがこれ。

みんなは一人のために、一人はみんなのために

他の人のことを考えて行動しましょうということですね。

日本人は将来のことを考えてモノ作り(仕事)をします。また「もし、私があなただったら?」的な考えに立って仕事をする民族だとも言えますね。

だからこそ、自分が多少大変であっても将来がよくなるなら今、頑張ろう!という行動になるし、そういう社会的な雰囲気がある。

日本の長時間労働も悪く言えば「労働環境が悪い」ですが、本質的な部分を考えると「いい仕事の結果のために頑張る」ということなんですよ。

だからこそ、日本はジャパンクオリティと世界から称賛されているのだと思います。

ジャパンクオリティと呼ばれるもう一つの理由

日本は単一民族。だからこそジャパンクオリティと呼ばれる質を提供できると思います。

日本人は単一民族と呼ばれるくらい圧倒的大多数の日本人が日本で働いていますよね。人口の9割以上は日本人だと思います。

それがオーストラリアになると5割近くは移民。例えば、一つの会社で働く人種が

イタリア、中国、ドイツ、フィリピン、南アフリカ、オーストラリア、そして私。

一見すると多民族が集まった会社の方が強そうだと思いますがまったく逆。

多民族=主義の統一が難しい

多文化にとっても寛容なオーストラリアでは、他の人のやり方や価値観を否定しにくい。これが何を意味するのかというと、何かを作るときに特定の価値観にそった開発ができないわけです。

目的さえ達成できれば過程はなんでもいいと言う感じ。

ものづくりの場合、これは致命的で、クオリティが人の能力に依存するので一定の質を維持できないわけです。

これが日本人の場合、ある程度価値観が一致しているわけなので「こうあるべきだ!」と主張しやすいしそれに、同意を得やすい

そして、その価値観に沿ってものづくりができるのでクオイリティが一定で高いわけです。

多文化主義の弱み

自分のことだけ考えるオージー

外国人の仕事がとても雑です。終わってるレベル。その中でもオーストラリア人は雑というよりメチャクチャに近い。

ボクはプログラマー歴12年くらいあるので相手と少し一緒に仕事をすればどれくらいの技術や知識を持っているか分かる。

まぁ、そういうレベル以前の問題で、自分さえよければすべて良いという考えで仕事をするかんじ。
パン作りでいうと、頼んでもないのに、自分が食べたいパンを自分好みに味付けして販売している感じ。

しかもその味付けを正当化して社長になっとくさせようとする。ある意味すごい。

自分の視点だけで話す

オーストラリア人の社長は自分の視点だけで説明するので理解するまで時間がかかる。

指示をするときに最小限の情報しか言わないのだけれども、混乱の元になるからだそう。

もっと全体的な概要とか話してくれればカンが働いて仕事もスムーズに進められるのにと思っちゃいます。

最低限のことしか教えてくれなければ、言われたことしかできない。さらに何を作っているのかすら、わからない状態ですごく仕事がしにくいわけです。

サボりは仕事の一部

息抜きが多いオーストラリア人ちょっとしたことで「風邪」を引いて会社を休みます。

どれだけ体が弱いんだよと何度思ったのか。

仕事中も情報収集のために、FacebookやTwitterなどソーシャルサイトを見ながらニヤニヤしているのでほんと、サボることは仕事の一部だと思っているかのような働き方。

人生、自分が一番、それ以外は二の次の精神ですね。

シンプルすぎる

オーストラリア人はシンプルな思考を好みます。

何かを実現するために一番楽な方を選ぶといえばいいでしょうか・・。その引き換えになるのがクオリティ。

日本人の素晴らしいところは、全体のためにあえて辛い道を選ぶ強さがあるところですね。

シンプルさは私も好きです。シンプルは物事がはっきりしやすいですからね。

ただ、KISS理論(Keep it simple, but stupid)にもあるようにそのStupidとなるデメリットもあります。

先のことを考えられていない、物事を深く考えられない、部分だと思っていてクオリティが低い原因の一つになっていると思います。

日本人の場合

日本人はシンプルさよりも、「もしも~だったらどうする」といった考えを元に今が多少大変でも先のことを考えてあえて茨の道を進む勇気と根性がありますね。

その「~だったら」の部分を自分に当てはめて、気持ちを汲み取り、仕事の結果として残します。

商品を買う側からすると日本人が作ったものは最高です。ただ、働き手からすると残業とかが増えるので辛い現実があるでしょう。

日本の働き方の凄さ

ボクはこれまで日本の労働環境が悪いのは社会の悪い文化や慣習だと思っていました。

上下関係や長く働くことが評価の対象になっている労働構造というべきことでしょうか。

オーストラリアで働いてみてわかったことは、日本の生真面目さや将来を考える力、そしてそれに正面からぶつかっていける精神があるという事で、それがジャパンクオリティとして世界から高い評価を受けている理由なのだということでしたね。

いかがでしたでしょうか。今回は日本で9年以上、オーストラリアで5年以上働いた私だからこそ見える日本の凄さについて書いていきました。

この記事で日本に対する見方を変えられるキッカケになればと思います。

ありがとうございました。

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