2017年5月17日水曜日

高まる住宅ローンリスク。これで住宅価格を下げることができるか。

今回は、住宅のローンに関する法改正についての記事です。
永住する人にとっては、将来購入するであろう住宅の価格に対する知識は有益だと思うので参考になればと思います。



さて、金利のみローンと言う制度をご存知でしょうか。オーストラリア政府はありえない住宅価格の上昇率に歯止めをかけるために、今回この「金利のみローン」に関する法改正を行いました。

参考リンク:
The dangers interest only loan

Australia restricts interest-only loans to cool housing market


金利のみローンとは

日本であるかはわかりませんが、言葉の通り、「住宅の支払いを金利だけ返済」する制度です。
この制度を利用すると、ローンの利率は少し高くなりますが、金利だけ毎月返済するので月の支払額が減ります。

また、税金の控除対象となり税制面でも有利な点もあります。


どういう人が利用するのか

この制度は、住宅を生活向けではなく投資向けとしている人にメリットがありました。
原理はこうです。

ある人、Aさんはお金をもっと増やしたいと思い、年々住宅価格が上昇している市場に目を向けました。
Aさんは、過去10年の住宅価格の変動から5年後には購入額の1.5倍で売ることが出来ると考えます。

そこで購入を考えた所、金利だけ返済という今回の制度を知りました。
Aさんは考えます。金利だけ返済なら、今の年収で、家をもう一軒購入できる。

そうして、購入するというわけです。


オーストラリアが今直面している問題は

この制度は当初は景気対策としてはとても効果がありました。
ただ、この制度を利用した人たちがどんどん家を買ったため、住宅価格が爆発的に高くなっていきました。

さらに悪い事に、住宅用に購入を考えていた普通の人は、毎年10%以上も住宅価格が上がるのを目にし、今買わないと来年はもっと高くなるという事で彼らも高いと知りつつ購入していきました。
その結果、住宅価格が毎年さらに引き上がりました。

そうした結果、シドニーの平均住宅価格は1億円になりました。
平均年収は800万円にもかかわらずです。

今、住宅の支払いが出来ないという人が増えており、バブル崩壊の危機に直面しています。
当然ですよね、年収の10倍以上の家を購入するのですから。
日本だと平均年収500万円の人が6,000万円の家を購入するのと同じです。
無理があります。


そして

オーストラリア政府は今回このリスクの根元になっている金利のみローンに対する制限を強くしました。


  • 住宅価格の3割に対してだけ金利のみローンを可能とする
  • 住宅価格の8割に対して金利のみローンと適用する場合は厳格なチェックを行う。


今後は、どうなるのでしょうね。
リーマンショックのような事が起きなければいいのですが。。

永住したいと思うすべての人に幸運を



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